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住民のように宿泊する、まちに馴染む「ゲストハウス無我」

2013.12.12

 平成25年9月1日、彦根初となるゲストハウス「ゲストハウス無我」が誕生した。ごく普通の住宅街のなかにたたずむゲストハウス。建物に入ると、初めての人もそうでない人も同じようにくつろいで談笑できるような、のんびりとした独特の時間が流れている。ゲストハウスの共有スペースとして使われるのは、築90年の古民家。ドミトリーとして使用するのは新築の建物だ。本館と新館とは、松とツツジの庭を通じて行き来できるようになっている。日本全国、そして世界中からも旅人が訪れ、交流したり、和んだり。彦根にはこれまでなかった新たな形状の宿として、徐々に宿泊客を集めている。

 ゲストハウスをオープンさせたのは村田一さん、典子さんご夫妻。出身は京都と岐阜という、滋賀県にも彦根市にも縁のなかったおふたりが、夢を実現する場所として選んだのが彦根だった。かねてより「ゲストハウスを開業したい」と考えていたおふたり、これまでも継続的に物件を探していたという。ゲストハウス無我の物件は、小江戸ひこね町屋情報バンクで出合ったもの。これまで、ご自身が何度も旅をしてきた経験から「駅から近く」「自然が身近にあって楽しめる」「周囲に観光地や見どころがある」という3つの条件に、「できれば古い建物」というプラスアルファを設定して、各地の物件を調べていたという。憧れが現実味を帯びてきたのは1年ほど前。「いつかはゲストハウスを」という夢が、ご結婚されたことで現実となり、物件探しへ本格的に着手したのだ。 「現在の物件に決めたのは、条件に合致していて、タイミング的にもぴったりだったという理由が大きいですが、小江戸ひこね町屋情報バンクの方の対応が良かったというのも理由のひとつです。迅速に対応してもらえましたし、協力体制もほかにないものでした」と村田一さん。典子さんは「若い方が中心となってらっしゃったので、親近感を持ちました。これからここに住んで、お付き合いしたいと、素直に感じました」と話す。

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 平成24年の9月に契約を済ませ、早速改築に取りかかった。本館はかつて呉服屋のご隠居が住んでいたという建物。家財道具などもそのままで売りに出されていた物件だ。趣味のいい内装、近江箪笥や蓄音機など珍しい道具など、そのまま利用できるものも多かったが、崩れかけた玄関の屋根や雨漏りの改修、放置されていた庭の手入れ、建物内の大掃除など、手を入れなければならない部分も多かった。新館の建築や本館の屋根やトイレの設置など、プロの手を借りた部分もあるが、自身で手がけた部分も多い。当時はまだこの地に住んでいなかったこともあり、何度も彦根に通って手を入れ、なんとか住める状態になってからは引っ越しをして準備を続けた。その甲斐あって、昔ながらの趣きと、新しい建物の便利さを兼ね備えたゲストハウスが完成した。彦根のまちに息づく、昔ながらの生活と現代の生活、両方が一 度に体験できる空間だ。現在はオープンしたばかりだが、今後は城下町ならではの風情を感じられるゲストハウスとして、国内外からの熱い注目が集まりそうだ。

 「町屋をリノベーションして住居にしたり、お店をしたりするのには覚悟が必要です」と典子さん。住めるようになるまでの準備にも労力が必要だが、維持管理にも費用や手間がかかる。「維持するためには一生手直し。だからこそやりがいがあります。不便さもあります。しかしそれをわざわざ使いやすくし過ぎないで、それなりに付き合っていくのが大事だと思います。不便さを楽しめて、維持管理にもやりがいが感じられるなら、ぜひチャレンジしてほしいと思います」。「ゲストハウスは旅館やホテルとは違う」とおっしゃるのは一さん。住民のように宿泊するのがゲストハウスなのだ。「知り合いの家に泊まりに来たような感覚で楽しんでほしいですね」。

 10K、555平米という立派な本館。宿泊は男女別相部屋のみで料金は3200円、寝袋持込みの場合は500円引き。最大で14名が宿泊できる。すぐ近くにスーパーがあり、館内で炊事などもできる。近くに昔ながらの銭湯があるのも、魅力のひとつになっている。

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information

ゲストハウス無我

住所:〒522-0087 滋賀県彦根市芹橋1-4-43

TEL:090-8571-5796

HP:

チェックイン:15:00~22:00

(最終チェックイン:22:00)

チェックアウト:10:00

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